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哺乳瓶う蝕ってご存じですか?

 

哺乳瓶う蝕とは、離乳期を過ぎても哺乳瓶で長期間継続して母乳や人工乳、スポーツ飲料、乳酸飲料やジュースなどを飲ませることで上の前歯に広範囲にできるむし歯のことで、さらに続けることで、上の奥歯にもむし歯ができてしまいます。


哺乳しながら寝ると上の唇の内側にミルクや母乳が停滞したままになってしまいます。睡眠中は唾液の分泌が少なく自浄作用が悪い事が原因で哺乳瓶う蝕ができます。母乳そのものはむし歯の原因とはなりませんが、お口のケアが悪いとむし歯になると言われています。

 

現在、WHOおよびUNICEFは適切な離乳食を摂りながら母乳育児を2年以上続けることを勧めています。そのため、食事のほかに日に何度も母乳を口にしたり母乳を飲んだまま眠ることでむし歯ができるリスクが高くなっているといえます。

就寝時の授乳は「寝つくための習慣的な行為」として定着しやすく、ある調査によると、離乳が完了して色々なものを食べたり飲んだりできるようになる1歳6ヶ月以降に母乳を継続している子供の大部分が就寝時に母乳を飲んだまま寝てしまっており、このような子供ではむし歯の罹患率が高いという結果がでています。


離乳した子供には、哺乳瓶の中に水やお茶を入れて飲ませるようにし,ジュースや乳酸飲料を飲ませないように注意しましょう。


子供のむし歯が増えてくるのは3歳以降ですが、それまでによく噛んで食べることのできる口の機能と、適切な口腔ケアの習慣がしっかり身につくように、私達スタッフがサポートしていきたいと思っています!


 


歯科の麻酔について

お子様はもちろん、大人の方でも「麻酔が苦手」という方は多いのではないでしょうか?

薬液が注入される違和感など、麻酔と聞くと気が重くなるものですよね。

そこでまず、いなだ歯科で使われている麻酔の種類についてご紹介したいと思います。

 ①表面麻酔

歯茎に塗って表面の感覚を麻痺させます。歯の痛みを消すことはできませんが、注射時のチクッとする痛みを和らげることができ、また麻酔薬を注入したときのズーンとする鈍い痛みや違和感も和らげます。

 

 ②浸潤麻酔

局所に麻酔薬を作用させます。麻痺させたい箇所に近い歯茎から麻酔薬を注入します。歯科医院でいちばん多く使われている麻酔法で、様々な場面で登場します。個人差はありますが2~3時間しびれが残ります。

 

 ③伝達麻酔

下の奥歯の治療時などに使います。口の奥のほうを通る太い神経の近くにする麻酔です。広範囲に効き、持続時間も浸潤麻酔に比べ長く効き個人差はありますが、3~4時間はしびれが残ります。

 

 

◆注意事項◆

麻酔後は痺れが残りますのでお食事は麻酔が切れてからするほうが安全です。どうしても食事をとる際は、麻酔をしていない反対側柔らかいものを注意しながら食べるようにしてください。また、熱さがわからずやけどをしてしまうことがありますので注意してください。もし誤って唇や粘膜をかんでしまった場合大きく腫れることがあります。場合によっては炎症を抑える薬をお出しすることもありますのでご連絡ください。

 

「痛くて怖い」という歯科治療のイメージを払拭するため様々な配慮をさせていただきます。麻酔についてお困りのことがありましたらぜひお気軽にご相談ください。


プラークコントロールって何?

プラークは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊です。


プラーク1mgあたりにどれくらいの細菌が存在するかご存じですか?


なんと、10億個もの細菌が存在するんです!


これらの細菌は自らが作り出す菌体外多糖(グリコカリックス)によってバリアーを張っています。細菌は、このバリアーの中にいる限り、細菌を攻撃しようとする宿主の白血球や抗菌薬などから自らを守ることができるのです。この構造体をバイオフィルムといいます。台所のシンクを掃除しないで放っておくとヌルヌルとしたものが表面につきますが、これもバイオフィルムの一種です。



プラークを放っておくと・・・


①歯と接している部分の歯肉の細胞が、プラークの毒素によって破壊され、歯と歯ぐきの間にすき間ができます。これがいわゆる歯周ポケットですが、この深さがどんどん深くなり、そこにまたプラークがたまりやすくなるという悪循環が起こります。


②プラークの毒素は歯ぐきの腫れの原因になります


③だ液中のカルシウムが沈着し石灰化して固まって、歯石となります。


        図1.png


  <健康な状態>                 <プラークを放置すると・・>


バイオフィルムを破壊するためには、まず、ご家庭での毎日の歯みがきが大切です。しかし、毎日の歯ミガキで歯ぐきから上のバイオフィルムは取れますが、歯ぐきから下のポケットに溜まったバイオフィルムや歯石は取れません。そこで、定期的に、歯科医院で歯のクリーニングをしてもらうことが必要になってきます。

            

お口の中のムシ歯菌や歯周病菌を全て取り除くことはできませんが、歯科医院での定期的な歯のクリーニングとご家庭での丁寧な歯みがきをバランスよく両立させれば、ムシ歯や歯周病の予防につながります。

 


歯科医院でのクリーニングは基本的に3ヶ月に一度行うことをオススメしています。


歯の感覚について

さぬきうどんをはじめ、麺類のおいしさは麺のこしにあるといわれています。


は、私たちはどうやって、それを感じているのでしょうか?


食べ物のおいしさを味わうとき、味を区別するのは味覚という感覚ですが、歯ざわりというのもなかなか大切なものです。宇宙飛行士の食事も、チューブに入ったペースト状のものから形のあるものに変わりましたね。これは、柔らかくてかむ必要のない歯ごたえのない食事では、食べた気がしないからでしょう。 


歯ざわりとか歯ごたえという感覚は、歯の感覚と、咀嚼筋(かむための筋肉)の感覚から成り立っていると考えられています。 


この場合の歯の感覚とは、むし歯になったとき、痛く感じる感覚とはまた別のものです。そして、歯の感覚は、歯の表面のエナメル質で感じるのではなく、歯の根の周りをおおっている歯根膜の、圧力を感じるセンサーで感じます。 


 


うどんが歯に当たったことは、歯根膜のセンサーが知覚し、そのときの咀嚼筋にかかる力を、筋肉のセンサーで知覚します。それらの情報が大脳のコンピューターで総合的に判断されて、うどんのこしがわかると考えられています。 


では全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか。この場合、入れ歯を支える歯肉のセンサーが、歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度が悪くなるようです。 


食べ物をよりおいしくいただくためにも、歯を健康に保ちましょう。


丈夫な歯を育てるために必要な栄養素

丈夫な歯を作るためには、栄養バランスのよい食事が何より大切です。


歯の表面を作っている主な栄養素はカルシウムですが、その土台はたんぱく質でできています。これらがうまく働くためには、ビタミンA、C、Dが必要です。


永久歯がはえた後でいくらカルシウムをたくさんとっても歯を強くすることは出来ませんので、乳幼児期からこれらの栄養素をバランスよくいろいろな食品からとるようにしましょう!


たんぱく質:歯の土台を作る


例)牛乳・乳製品   卵    大豆・大豆製品


 ☆ビタンミンA:歯のエナメル質を強化します


例)ほうれん草    かぼちゃ         うなぎ


 ☆ビタミンC:歯の象牙質の形成を支えます


例)みかん      ブロッコリー      じゃがいも


☆ビタミンD:カルシウムの働きを助ける


例)鮭        さんま         しめじ


 ☆カルシウム、リン:歯の石灰化を助ける


例)ヨーグルト      チーズ         ひじき


また、虫歯予防に効果のあるフッ素は、食品からもとることができます。歯科医院でのフッ素塗布に加えて日常の食事にもフッ素を多く含んだ食品を取り入れましょう!


例) 緑茶        紅茶           わかめ