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プラークコントロールって何?

プラークは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊です。


プラーク1mgあたりにどれくらいの細菌が存在するかご存じですか?


なんと、10億個もの細菌が存在するんです!


これらの細菌は自らが作り出す菌体外多糖(グリコカリックス)によってバリアーを張っています。細菌は、このバリアーの中にいる限り、細菌を攻撃しようとする宿主の白血球や抗菌薬などから自らを守ることができるのです。この構造体をバイオフィルムといいます。台所のシンクを掃除しないで放っておくとヌルヌルとしたものが表面につきますが、これもバイオフィルムの一種です。



プラークを放っておくと・・・


①歯と接している部分の歯肉の細胞が、プラークの毒素によって破壊され、歯と歯ぐきの間にすき間ができます。これがいわゆる歯周ポケットですが、この深さがどんどん深くなり、そこにまたプラークがたまりやすくなるという悪循環が起こります。


②プラークの毒素は歯ぐきの腫れの原因になります


③だ液中のカルシウムが沈着し石灰化して固まって、歯石となります。


        図1.png


  <健康な状態>                 <プラークを放置すると・・>


バイオフィルムを破壊するためには、まず、ご家庭での毎日の歯みがきが大切です。しかし、毎日の歯ミガキで歯ぐきから上のバイオフィルムは取れますが、歯ぐきから下のポケットに溜まったバイオフィルムや歯石は取れません。そこで、定期的に、歯科医院で歯のクリーニングをしてもらうことが必要になってきます。

            

お口の中のムシ歯菌や歯周病菌を全て取り除くことはできませんが、歯科医院での定期的な歯のクリーニングとご家庭での丁寧な歯みがきをバランスよく両立させれば、ムシ歯や歯周病の予防につながります。

 


歯科医院でのクリーニングは基本的に3ヶ月に一度行うことをオススメしています。