哺乳瓶う蝕ってご存じですか?
哺乳瓶う蝕とは、離乳期を過ぎても哺乳瓶で長期間継続して母乳や人工乳、スポーツ飲料、乳酸飲料やジュースなどを飲ませることで上の前歯に広範囲にできるむし歯のことで、さらに続けることで、上の奥歯にもむし歯ができてしまいます。
哺乳しながら寝ると上の唇の内側にミルクや母乳が停滞したままになってしまいます。睡眠中は唾液の分泌が少なく自浄作用が悪い事が原因で哺乳瓶う蝕ができます。母乳そのものはむし歯の原因とはなりませんが、お口のケアが悪いとむし歯になると言われています。
現在、WHOおよびUNICEFは適切な離乳食を摂りながら母乳育児を2年以上続けることを勧めています。そのため、食事のほかに日に何度も母乳を口にしたり母乳を飲んだまま眠ることでむし歯ができるリスクが高くなっているといえます。
就寝時の授乳は「寝つくための習慣的な行為」として定着しやすく、ある調査によると、離乳が完了して色々なものを食べたり飲んだりできるようになる1歳6ヶ月以降に母乳を継続している子供の大部分が就寝時に母乳を飲んだまま寝てしまっており、このような子供ではむし歯の罹患率が高いという結果がでています。
離乳した子供には、哺乳瓶の中に水やお茶を入れて飲ませるようにし,ジュースや乳酸飲料を飲ませないように注意しましょう。
子供のむし歯が増えてくるのは3歳以降ですが、それまでによく噛んで食べることのできる口の機能と、適切な口腔ケアの習慣がしっかり身につくように、私達スタッフがサポートしていきたいと思っています!