歯科マメ知識mame

  1. いなだ歯科 こども矯正歯科
  2. 歯科マメ知識

子供のむし歯の特徴

子供の約6割がむし歯の経験があるということをご存知ですか?

子供のむし歯の特徴は・・・

①むし歯になりやすい

子供の歯がむし歯になりやすい理由として、砂糖を含んだ飲み物やお菓子を好むこと、また自分自身で歯磨きが行えなかったり、歯磨きをしていても不十分であることがあげられます。

 

②1~2本だけでなく、上下左右とむし歯ができることが多い



③むし歯の進行が早い  

乳歯は、永久歯に比べてエナメル質がうすく、酸に弱く、やわらかいという特徴があります。

このため、むし歯になると進行がはやく、短期間で歯の神経の部分まで達していたということが多いです

④むし歯の進行に気づきにくい

痛みがあっても気づきにくく、知らない間にむし歯が大きく進行してしまうことが多いです

⑤むし歯が歯と歯の間にできやすい

3歳までの子どもは、上の前歯がむし歯になりやすく、とくに歯と歯の間や歯のつけ根部分が要注意です。

3歳をすぎたら、奥歯のかみあわせの面や奥歯の歯と歯の間に注意しましょう。

いい歯の日1


虫歯は遺伝する?

こんなことを耳にすることがございますが、これは間違いです。

歯の形や歯の質などが遺伝することはありますが、両親がどんなに虫歯が多くても、生まれたての赤ちゃんには虫歯菌はいません。

ではどこから虫歯菌はやってくるのでしょう?

虫歯菌は正確には遺伝ではなく、人からの感染です。子供の為にしていることが、逆に子供の虫歯を作ってしまうかもしれないのです。

感染の主な原因は・・

過度なスキンシップ

赤ちゃんを見ていると可愛くてついついキスをしてしまいたくなりますが、これは口から口へ虫歯菌が感染する原因となってしまいます。

 

スプーンやお箸の共有

これも食事の際にやってしまいがちな行動ですが、これは大人が使用したスプーンやお箸から間接的に虫歯菌が感染する原因になります。

 

食べ物の口移しや噛み与え

大きな食べ物や硬い物を食べやすいようにと親が柔らかく噛み砕いてから食べさせたり、熱い食べ物の温度を口で確かめてから与えるなどこれも虫歯菌が感染する原因となります。

 

これらの行動は、子供のためにと行ってしまうものですが、そのことが逆に子供の虫歯をつくる原因となってしまいます。

将来虫歯のリスクを高めない為にも母乳による免疫がなくなり、自分でつくる免疫機能が安定する1歳半から2歳半の期間は特に注意してあげると虫歯になるリスクは下げることができます。

どんなに注意していても、接触時間の多い親からの感染は少なからずあるため、身のまわりにいる大人の口腔内を清潔にしておくことも、重要な感染予防と考えられます。

 


唾液は歯を守る 魔法の水!?

「唾液はお口の健康を守ってくれる驚きの機能を持つ働きもの」ということをご存知ですか?

唾液の主な働きは、

1.飲み込みや消化を助ける

 

2.抗菌作用

唾液に含まれる抗菌物質がお口の中の細菌を取り除きます

3.口の粘膜が傷がつかないように、口の粘膜を潤してコーティング

4.お口の中のpHを一定に保つ

食後に酸性になったお口の中を中性に戻そうとします

5.酸によって溶けた歯を修復する(再石灰化)

私達が食事をすると歯は食べ物の酸やむし歯菌の出す酸の作用で、カルシウムイオンとリン酸イオンが唾液へと溶け出します。この現象を脱灰といいます。溶け出したカルシウムイオンとリン酸イオンを歯に届け、修復してくれるのが唾液です。この現象を再石灰化といいます。口の中を清潔に保ってむし歯菌を追い出し、フッ素を塗布するなどして唾液の働きをパワーアップすると、初期むし歯に限ってはむし歯を修復できる可能性があります。  



6.お口の中を清潔に保つ(自浄作用)

 

食べ物のカスや、細菌を洗い流します。



7.食べ物の味を溶かす(味覚)

これらの働きを見ると、唾液は歯を守ってくれる魔法の水と言われても納得ですよね!

セルフケアとフッ素利用、そして定期健診で唾液の力を最大限に引き出し、早期発見、予防でお口の健康作りをしていきましょう!


入れ歯の取り扱いについて

入れ歯を長く使っていただくために、そして残っている歯を長持ちさせるためには入れ歯を正しく扱うことが大切です。


以下の点に注意してください。


 ①入れ歯のつけ始めは話しづらいなどの違和感がありますが、次第に慣れていきます。慣れないうちは、硬い物を理に食べずに、やわらかい物を少しずつゆっくりと咬むようにしてください。使っていくなかで、入れ歯が歯ぐきにあたって痛む場合はご連絡をください。入れ歯の調整をさせていただきます。


②部分入れ歯の方は、入れ歯を入れる時に咬んで入れないようにしてください。


咬んで入れると、金具が変形しやすく、歯に負担がかかりやすくなります。取り外すときは、残っている歯に力がかからないように、歯のてっぺんを押さえて金具を外すようにしてください。慣れるまでは、鏡をみながら位置を合わせて、着脱して下さい。


毎食後、入れ歯を取り外し、ブラシでこすって洗ってください。ブラシは入れ歯用ブラシを使うと効率的に清掃できます。歯磨き粉をつける必要はありません。かえって入れ歯を傷つけてしまいます。



寝る時は、入れ歯をはずして入れ歯専用の洗浄液か、水で洗ってから、水中に保管して下さい。歯ブラシでは取れない汚れやヌメリを洗浄剤で取り除きましょう。入れ歯は高温により変形することがあるので、60℃以上のお湯をかけたり、浸したりしないで下さい。



入れ歯は乾燥すると変形してしまいます。また、入れ歯がずっと入ったままだと床ずれのようになり歯ぐきに痛みを感じることがあります。寝ている間は入れ歯を外して水中に保管し、歯ぐきを休めましょう。


⑥部分入れ歯の方は、残っている歯も丁寧に磨くようにしてください。特にバネがかかる歯は汚れやすいので、念入りにみがいて下さい。お口の中の歯がない部分はやわらかいブラシ、スポンジなどでやさしく清掃してください。


定期的な検診を受けましょう。


歯ぐきは次第にやせていきますし、人工の歯もすり減ったりします。残っている歯や歯ぐきのためにも、定期的な検診と調整が必要です。


大人の歯は何本あるの?

大人の歯の数は、親知らずを含めて上下16本ずつ、合計32本あります。親知らずは全ての方に生えてくるわけではないので、親知らずの本数によって歯の数は変わり、親知らずのない方は上下14本ずつ、合計28本が標準になります。なかには、原因は不明ですが、33番目、34番目などの歯がある方もいらっしゃいますし、逆にその場所に生えるはずの歯の種がもともとないために歯の数が足りない方もいらっしゃいます。

歯の数を調べるには、レントゲン写真が確実です。歯の数だけでなく、歯の生える方向や根の形もわかるので、歯の生え方や本数などで気になることがありましたらレントゲン撮影をおすすめいたします。

0067000003.png