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よく噛めていますか?

奥歯を失った後、そのままにされている方はいらっしゃいませんか?

奥歯を失ってから食の好みが変わったという方、多いのではないでしょうか。

やわらかい食べ物を無意識に選ばれていませんか?

最近、血糖値や内臓脂肪、体脂肪率が上がってはいませんか?

奥歯には、自分自身の体重に匹敵するくらい大きな力がかかります。そんな奥歯を1本失うと、ものを噛む力は30~40%も低下するといわれています。



奥歯を失うとしだいに食べにくくなるものの代表格が「肉と野菜」です。肉のタンパク質は筋肉量や血管の弾力を保つための主成分です。野菜はタンパク質の吸収を助けるビタミンやミネラルの供給源です。

さまざまな食品をなんでも食べられるためには、20本以上歯があることが必要で、半数(14本)以上の歯を失うと、軟らかい食べ物が食事の主体になってしまいます。その結果、糖質過多、低タンパク質、低ビタミン、低ミネラルに陥ってしまう人がとても多いです。
また、噛まずに飲み込めるため、早食い、大食いになりがちになるのも問題です。噛まなければ胃腸にも負担がかかります。

「よく噛む」ことは食べ物の消化を助けたり、病気の予防をするなど、様々な効果をもたらします。よく噛むと、脳の血行がよくなり、認知症の予防につながるという報告もあります。

よく噛めないことは、多くの病気の引き金となります。

治療を受けて噛めるお口を回復し、定期健診を受けることを習慣にしてその状態を維持して、病気の発症や重症化を未然に防ぎましょう!



 


寝る前の歯磨きが大事ってご存じでしたか?

「今日は疲れたから、歯を磨いていないけど寝ちゃおう!」

「いつのまにか寝落ちの日々・・・」

忙しい毎日、こんな習慣ありませんか?毎日のちょっとした習慣が歯とお口へ与える影響は意外と大きいものです。

朝、起きたとき、お口のネバつきが気になる方いらっしゃいませんか?
就寝中は抗菌作用のある唾液の分泌量が減って、細菌が繁殖しやすい状態になり、むし歯や歯周病にかかるリスクが高まります。(⼝の中の細菌の数は、寝ている間に30倍増えると⾔われています。)だから、夜寝る前のケアはとても大事です。



歯磨きの仕上げに、洗口液を使うのも効果的です。
歯みがきの後に、洗口液を使えば、すき間の奥までキレイを保つことができます。洗口液を口に含み、お口全体に液をぐるぐる回して、お口のすみずみに潜む細菌まですっきり洗い流しましょう。

そして、朝起きたらすぐに歯みがきをして、口の中にたまった細菌を洗い流しましょう。毒素が多いのは起床時。歯を磨かずに朝食をとると、口の中で増殖した細菌を全部のみ込んでしまうことになります

また、緊張やストレス、疲れなどでも唾液は減少し、細菌が繁殖しやすくなります。1日の終わりにはゆったりリラックスし、睡眠を十分にとりましょう!

 


子供の歯並び治療、MRC矯正をご存じですか?

子供の歯並びが悪くなる原因って何だと思いますか?

うちの家族(家系)はみんな歯並び悪いしなぁ・・遺伝でしょ?

と思われている方も多いのではないでしょうか?

体格や顔立ちなどと同じく、歯並びも親からの遺伝的な影響を受けることがあります。
しかし、最近の研究では、遺伝の影響はわずかで10%前後しかないと言われています。

「お口や歯の周りの筋肉が正しく使えているかどうか」が歯並びに大きく影響することが明らかになっています。

お口や歯の周りの筋肉が正しく使えていないと、顎と顔の正常な発育を妨げます



こんな状態が見られたら要注意です。

MRC矯正は、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を使用しながら、口のまわりの筋肉トレーニングを行って歯並びを治療する矯正方法です。

歯並びを悪くした原因を改善し、顎を正常に発育・成長させます。



<MRC矯正で使用する装置の例>

従来のブラケットを使用した矯正治療は、歯並びを悪くした原因を解決していないため、歯並びがきれいになった後に装置を外すと、時間の経過とともにまた歯並びが悪くなってしまうので、治療後も装置を入れて後戻りしないように維持させる必要がありました。

MRC矯正は、歯並びを悪くした原因を取り除くので、治療終了後も後戻りすることはありません。

この治療の本当の良さは、歯並びを良くすることだけではなく、



いなだ歯科では目安として6歳~9歳のお子様を対象にMRC矯正を行っています。大人の前歯が数本生えてきた時期がスタートする目安です。

MRC矯正をご検討いただくうえで大事なことは、MRC矯正が本人とご家族のご協力が必要な矯正だということです。装置を使用しなければ治りませんし、トレーニングを行わなければ治りません。

当院は大阪府下でも数少ないMRC矯正正式認定クリニックです。安心してご相談ください。

 

 


歯が揺れるけど大丈夫?

歯を押すと揺れている・・・これって大丈夫なのかしら?とご相談を受けることがあります。

歯根と歯槽骨の間には歯根膜とよばれるやわらかいクッションのような組織が存在していて、その歯根膜の厚みの分(0.1~0.3mm)歯はわずかに揺れます。逆にこの範囲を超えた揺れがある場合は何らかの異常があるという事になります。



 

歯が揺れるの原因には、どのようなものがあるのでしょうか?
・歯周病
・歯が破折している
・かみ合わせの不調和
・外傷
・矯正治療中
等が考えられ、揺れが起こる原因に応じた治療が必要となります。

揺れている歯に対する治療としては、ブラッシング指導や歯周病治療等を行って炎症を抑えたり噛み合わせの調整を行ったりします。揺れが大きければ歯の固定を行って患者様の不快感をやわらげ、噛み合わせの機能回復をはかったりしますが、状態によっては残念ながら歯を抜くこともあります。

大事なことは、揺れる原因を見きわめて治療を行うことです。歯周病が原因で歯が揺れているのに、歯の固定だけおこなっても症状が改善しないことが研究などでも明らかになっています。

歯の揺れは放置しておくと悪化します。揺れが起こる原因を調べるには、レントゲン検査や歯周病検査、触診等などの検査が必要です。

歯の揺れが気になる方は是非ご相談ください。


根面カリエスって何?

「歯の根っこ部分がむし歯になっています」

こう言われたことはありませんか?

今までむし歯には無縁だったのに根っこ部分にむし歯ができたの?

と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

歯の構造を説明すると、物を噛む部分を歯冠部といい、それを支える部分を歯根部といいます。



 

歯の歯根部のむし歯は
「根面カリエス」
と言われ、中高年以降の方によくみられます

 

歯根部は基本的には歯ぐきに覆われていますが、

加齢や歯周病等で歯ぐきが下がってくると、歯根部がでてきます。

歯冠部と歯根部ではむし歯に対する耐久度が違います

歯冠部はエナメル質という硬い組織に覆われているため、比較的ゆっくりとむし歯が進行します。それに対し歯根部はこのエナメル質に覆われておらず、細菌の出す酸により簡単に溶けてしまうので歯冠部よりむし歯になりやすいのです。

早期に発見できれば、プラスチックの詰め物で治療ができます。

しかし、「かぶせもの」をしたところ、あるいはむし歯があまりにも進行している場合は、かぶせものを作り直したり、神経の除去、または抜歯が必要な場合もあります。

根面カリエスをを防ぐためには、むし歯・歯周病予防の基本となるプラーク(細菌の塊)をしっかり除去することが大切です。



そして、磨き方も大切です。

間違った方法や強い力でブラッシングをすると、歯ぐきに負担がかかり、歯ぐきが下がってきます

歯磨きは力を抜いてやさしく磨きましょう。歯と歯ぐきの境目・歯と歯の間をしっかりと意識して磨くと良いです。

年齢とともにお口のケア方法も変わってきます

お口の状態にあわせたケア、ブラッシング指導をしていますので定期的に健診を受けることを習慣づけていってください。