歯磨きで感染予防!
新型コロナウィルス関連の報道で何度も「感染を予防するにはどうすればよいか」という話を聞かれたことと思います。
感染の予防策は手洗い、うがい、免疫力をつけること。
実は、歯磨きをしっかり行うことも予防につながることをご存じでしたか?
最近の研究で、「お口のなかをきれいにして細菌を減らすと、ウィルス感染のリスクが減る」ことがわかってきました。逆に、お口のなかに細菌がたくさんいる状態は、細菌が感染をサポートする毒素をタップリと出し、その結果ウィルスの感染が促進されてしまうそうです。
以前の調査で,歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。
数百種類の細菌が集団になった細菌の塊、「プラーク」
お口のなかはいつも湿っているうえ、温かくて栄養もたっぷり。細菌が棲みやすく増殖しやすい環境なのです。「つまようじ」の先についてくる1グラムのプラークには、1兆個を超える細菌が棲んでいます。
このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿(りょくのう)菌などのたくさんの細菌が含まれています。
プラークをお口の中に長く停滞させるとどんどん悪い菌が増えていきます。
プラークを落とすには、器械的にこすり落とすのがいちばんです。
元気なからだは清潔なお口から!
毎日のセルフケアとあわせて歯科医院で定期的なクリーニングを受けて、プラークをしっかりとることを習慣づけましょう。