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電動歯ブラシの方がよく磨けるの?

「電動ブラシ」と聞くと、みなさんはどんなイメージがありますか?



 

「手で磨くより、電動歯ブラシの方がよく磨ける」

「短い時間できれいに歯が磨ける」

こう思われている方が多いのではないでしょうか?

電動歯ブラシと手で磨いた場合の清掃効果の比較に関しては、さまざまな研究があって一概にどちらの方が清掃効果が高いとはいえません

電動ブラシにはいろいろな種類があります。

現在市販されている電動歯ブラシには、大きく分けて、電気の力によって歯ブラシの毛先やヘッドが回転または振動し汚れを除去するいわゆる「電動歯ブラシ」、音波による振動で汚れを除去する「音波歯ブラシ」、超音波振動を応用した「超音波歯ブラシ」があります。

電動歯ブラシは、適切に使っていただければ汚れを効率よく落とすことができますが、実際うまく磨けていない方が多いのも現実です。磨きたい部分にブラシをうまく当てることができなければ残念ながらその性能を十分に発揮することができません

また、電動歯ブラシの種類によって使い方が異なります

いわゆる「電動ブラシ」や「超音波歯ブラシ」は手でみがくときのように手を動かす必要がありますが、「音波歯ブラシ」では、ブラシを歯面に当てるだけで1~2歯ずつブラシをゆっくり往復させます。

「電動歯ブラシ」こんな使い方をされていませんか?

ブラシヘッドを交換していない

購入時のものをそのまま使っていませんか?毛先が広がると汚れをしっかり除去できません。ブラシ交換で最大28%、汚れの除去効果が上がったという調査報告があります。少なくとも、大抵のメーカーが交換の目安としている「3カ月ごと」に交換しましょう。



ご自身の口にあったブラシヘッドを選んでいない

矯正治療中の方や歯周病リスクの高い方、また、虫歯のリスクが高い方など様々なニーズがあります。ご自身のお口の環境に合ったブラシのサイズや形状を選択しましょう。

磨く時にブラシを押しつけている

ブラシを押しつけて磨くことで歯ぐきが傷ついたり下がってしまったり、知覚過敏が起こってしまう可能性があるので注意が必要です。

適していない歯磨き剤を使用している

電動歯ブラシは手で磨く場合よりも多い回数で歯の表面を磨きます。磨く力が強い分、使用する歯磨き剤選びには注意が必要で、研磨剤無配合のものか、低研磨・低発泡性のものを使用するようにしましょう。ステイン除去力をうたっている研磨性の高い歯磨き剤は、歯を傷めてしまうので避けましょう。

また、歯と歯の間の汚れは電動ハブラシでも取りきるのは難しいので、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを併用してください。

こんな使い方でいいの?何を基準に選べばいいの?など、ご不安な点があれば是非ご相談ください。

 

 

 


味覚障害について

味覚は五感の1つです。そして味覚は甘味・酸味・塩味・苦み・うま味の5つに分類されます。

赤ちゃんは甘い味をなめるとほっこりした顔に、すっぱい味や苦い味をなめると口をすぼめたりゆがめたりします。それは生後すぐから味を識別する能力があるからです。

味覚障害は、何も食べていないのに口の中で苦い・甘い・渋いなどの味がしたり、「ご飯を食べても味がしない」「何を食べてもまずく感じる」「塩味など特定の味だけわかりにくい」といった症状がみられます。



人は味蕾(みらい)という器官で味を識別します。味蕾の数は、乳児期には約1万個ありますが成人になると7,500個ほどに減少してしまうと言われています。赤ちゃんは大人よりも微妙な味の違いがわかる、ということになります。

味蕾は舌以外に軟口蓋や頬の内側にもあります。

一般的には味覚障害は、女性が多く、年齢では50~70歳代が最も多くなっています。

味覚障害の原因は不明な点も多いのですが、半分以上を占めているのが「亜鉛不足」です。その他にも中耳炎、顔面神経麻痺、脳血管病変などによる味を伝える神経そのものの障害、高血圧、抗生物質、抗がん剤などの薬の服用、口腔乾燥症(ドライマウス)、歯科金属アレルギーなどがあげられます。

治療は亜鉛を含んだ薬やサプリメントの服用、食生活の改善、口腔乾燥症の治療などがあり、原因により、それぞれにあった治療を行ないます。

亜鉛は細胞の新陳代謝に必要不可欠なミネラルで成長にも深く関わっています。とくに味蕾は新陳代謝が活発で約4週間のサイクルで生まれ変わります。亜鉛が不足すると代謝が鈍り、味覚に異常を起こしやすくなります。

亜鉛は体内に存在する量は微量で体内で作り出すことができないので、食事から亜鉛をとることが重要です。バランスのとれた食事をしていれば、不足することはありませんが、極端なダイエット、朝食抜き、ファーストフードやコンビニのお弁当、インスタント食品ばかりなどの偏った食事では、亜鉛が不足してしまいます。



「海のミルク」といわれるほど栄養が豊富な牡蠣は亜鉛の一日の必要量15mgを2粒で補うことができます。その他に亜鉛を多く含む食材は赤身の肉やレバー、海苔などです。亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まるので、お肉と野菜、牡蠣とレモンなどを食べ合わせるのがおすすめです。



味覚障害は長期間そのままにしておくと、固定化する可能性が大きいのが特徴です。しっかりと治療してあげれば、十分に改善する可能性はあります。

お口の中の汚れも味覚を鈍らせる原因になるので口の中を清潔に保つことも大切です。 日々の歯磨きや定期検診での口腔ケアも忘れずに☆

 

 

 


マスクの下、意識していますか?

新型コロナウイルス感染症の感染予防のために「新しい生活様式」としてマスク着用が定着してきました。



「どうせマスクしているし・・」こんな言葉、よく耳にしませんか?

最近、マスク着用による影響が色々指摘されています。

その一つが「表情筋の衰え」です。

表情筋とは、目・鼻・口・眉など顔のさまざまな箇所を動かす筋肉のことで、感情を表したり顔を動かす時に使います。その数は約60種類もあると言われています。他の身体の筋肉は骨と骨をつなぐのに対して、表情筋は皮膚と筋肉の端が直接つながっていてまさに“顔の土台”とも言える部分です。

海外で日本人は表情が読めないといわれますが、日本人は普段の生活で表情筋全体のうち約20~30%しか使っていないのに対して、アメリカ人はおよそ60%も使っているそうです。

表情は筋肉が作ります。

普段は他人から見られていることで無意識に顔を動かして表情筋を使っていますが、マスク生活が続くことで無意識のうちに表情を作らないことが増えることで「表情筋」が使われなくなり、筋肉の衰えが進行します。

たとえば、目を開閉するための眼輪筋は、衰えると目元にシワができたりまぶたがたるんだりします。口を動かし表情を作る口輪筋が衰えると、今度は口元のシワやたるみにつながります。

表情筋は衰えやすい反面、短時間のトレーニングで回復効果が期待できるそうです。1日にほんの数分行えば2週間で効果が期待できるという超簡単エクササイズ「にぱにぱ体操」がNHKの朝の情報番組「あさイチ」で紹介されていました。

<にぱにぱ体操>

(1)口を閉じる

(2)口を「に」の形に左右に大きく開く。このとき大きく頬が上がっているか意識する。

(3)(2)の状態で5秒間キープ

(4)「ぱっ」と力を抜く

(1)~(4)を一日10回繰り返すことがおすすめとのことです

この他にも色々なエクササイズがネットなどで紹介されています。日常のちょっとしたスキマ時間を活用して是非実践してみてください!

また、マスクによる影響として最近よく言われているのが楽に呼吸がしやすい口呼吸になりがちということです。口呼吸が続くと、お口の中は乾燥気味になり、お口周りの筋肉が常に緩んだ状態となります。そうなると、むし歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすくなったり歯並びにも影響がでます。

まだしばらく続くことが予想されるマスク生活。マスク生活をおしゃれに楽しもう!と最近では素敵なデザインのマスクも見かけるようになりました。マスク生活を楽しみながらも、是非マスクの下にも意識を向けるように心がけましょう!

 

 

 

 


歯周病菌について知ろう!

歯周病というと・・

歯がぐらつく

口臭がする

歯ぐきが腫れている

こういうイメージを持たれている方は多いと思います。

歯周病とは簡単に言うと『歯を支える骨が溶ける病気』です。



では、どうして歯周病になるのでしょうか?

歯周病の原因は、「プラーク」と呼ばれる細菌と細菌が生み出した産物のかたまりです。プラークは白くてネバネバしていて歯の表面にひっついています。取り除かなければ硬くなり、歯石となります。

お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が存在しています。また、プラーク1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われていてその中にいる歯周病菌が悪さをすることで歯周病が進行し、歯ぐきが腫れ、歯を支える歯槽骨が溶けて歯が動くようになります。



今回は歯周病菌についてお話ししたいと思います。

歯周病菌は1種類ではありません。歯周病の原因となる細菌は、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス(A.A菌)、プロフィロモナス・ジンジバリス(P.G菌)、プレボテーラ・インテルメディア(P.I菌)、スピロヘータなどがあります。これらの菌が増殖すると細菌が出す酵素や毒素によって歯ぐきに炎症が起こり、やがて歯を支える組織が失われて歯と歯ぐきのすき間が深くなっていきます。

実は歯周病菌は酸素が苦手!

歯と歯ぐきのすき間が深くなればなるほど酸素が届かなくなり、歯周病菌がお気に入りの環境なります。

歯周病の検査で歯と歯ぐきのすき間をはかりますが、すき間が4mm以上の歯がある方は要注意です。歯周病菌が住みつきやすい状態になっています。また、歯周病菌の侵入を防いでいるのは歯ぐきですが、身体の抵抗力が下がると歯ぐきが弱くなり、歯周病菌が血液に侵入しやすくなります。



近年、歯周病は口の中だけの病気だけにとどまらず、アルツハイマー型認知症や脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、糖尿病、早産・低体重出産、関節リウマチなどの全身疾患に歯周病菌が関与していることがわかってきました。アメリカの歯周病学会が「歯周病が死を招く」と警告し、ケアキャンペーンを展開したこともありました。



ほとんどの人の口の中には、歯周病菌が存在しています。しかし、一定の条件が揃わなければ、歯周病を発症することはありません。歯周病菌を完全に除去することは残念ながら不可能です。歯周病菌が悪さをしないように、日頃のケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスでうまくつきあっていくことが大事です。

歯周病は患者さんご自身でのケアが非常に重要ですが、ご自身のケアで難しかった所は私達がサポートさせていただきます。



全身の健康のためにも、お口のケアを一緒にしていきましょう!

 

 


リラックスして治療を受けたい方へ

「インプラントに興味があるけど、なんだかこわそう・・」

「親知らずを抜くことになったけど、抜くのがすごい大変だったと、知り合いから聞いたので心配・・」

「口の中に器具が入るとえずいてしまって毎回ストレス・・・」

 

歯科治療を受ける際に、緊張されたりご不安な気持ちになられることは誰でもあると思います。

胃カメラの検査で静脈麻酔をしてもらったらすごく楽だった!という話を聞かれたことはありませんか?

いなだ歯科では、リラックスして治療を受けていただくために「静脈内鎮静法」といってリラックス効果の高い麻酔薬を静脈に点滴しながらうとうとした状態で治療を受けることが可能です。専門の麻酔医が患者様の呼吸や脈拍をしっかり把握して治療を進めていきます



全身麻酔とは違って意識がなくなることはないので治療中も意思表示や会話は可能です。

感じ方には個人差はありますが、実際に受けられた方から

「いつのまにか治療が終わっていた」

というお声をよく耳にします。また、治療中の記憶が残らない方も多いです。

インプラント手術の際に静脈内鎮静法を受けた患者さんに対するアンケート調査では、90%以上の方が次回の手術でも静脈内鎮静法を受けたいと回答したという報告があります。

<静脈内鎮静法がおすすめな方>

①歯科治療に対して不安や恐怖心が強い方

②口腔内に器具が入るだけでえずいてしまう嘔吐反射のある方

③インプラント手術や親知らずの抜歯などの外科手術を受けられる方

④長時間かかる治療の場合

 

簡単に当日の流れをご紹介します。

<当日の流れ>

1)事前にご記入いただいた問診票に関して麻酔医による確認と説明があります



2)血圧や呼吸を監視するモニターを装着します

3)静脈から点滴を行います

4)麻酔薬の投与を点滴のチューブから行います

5)薬剤の効果(うとうとした状態)を確認してから処置を始めます

6)術後には眠気やふらつきなどが生じるので、それらが回復するまで院内で安静にしてお待ちいただきます。

 

処置当日は運転や大切なお仕事は控え、帰宅後も安静にしていただくなど、いくつかの注意事項はありますが、翌日からは普段通りに生活していただいてまったく問題ありません。

過去に歯科治療を受けたくても怖くて受けられなかったけれども、静脈内鎮静法を併用して治療を受けたことで前向きに治療を受けられるようになったという患者さんがいらっしゃいました。

残念ながら妊娠中の方やお子様、全身状態・体質によっては静脈内鎮静法を行えない場合がございますが、様々な理由で受けたい治療をためらっていらっしゃる方にご検討いただけたらと思います。

是非、お気軽にスタッフにご相談ください。