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歯がすりへると問題があるの?

歯は長年にわたり上下の歯が噛みあうことで健康な歯でも生理的な現象として噛み合わせの面が削れてきます。






歯のすり減りを咬耗といいます。咬耗(こうもう)の程度には個人差があります。70歳をすぎても咬耗の少ない方もいれば、それほど高齢でないのに歯がかなりすりへって表面がツルツルしている方もいらっしゃいます。歯ぎしりをする癖のある方や、硬いものを好んで食べる方、力仕事やスポーツを行う際の歯の食いしばり、かみあわせに問題がある方、日中無意識に食いしばっている癖がある方は歯がすりへる進行が速いとされています。










加齢による歯のすりへりは微々たるものなので、多くの場合問題となりません。

歯がすりへりすぎた場合、どのような問題が起こりやすくなるのでしょうか?



①歯の破折がおこりやすくなる

②詰め物がとれやすくなる

③歯と歯の間にスキマができてくる

④歯がしみる

歯の表面を覆うエナメル質がなくなりその下の象牙質が露出すると知覚過敏の症状が出やすくなります。痛みが強く神経まで炎症が起こってしまった場合は神経の治療が必要となる可能性もあります。

⑤噛んだ時に痛む

⑥顔つきの変化

歯が擦り減って噛み合わせが低くなると、口角が下がり、口元のしわ増えてしまうことがあります。

⑦うまくかみきれない

咬耗がすすんでいる方はフラットな咬合面になっています。フラットな歯同士が噛むことでかむ能力が落ちます。また、噛み方が一定でなくなります。

⑧咬耗により歯がとがって歯ぐきや頬の粘膜を傷つける

⑨かぶせ物や入れ歯を入れるスペースがなくなる

⑩アゴの調子が悪くなる・アゴがカクカクしたりする

これらのことが気になって来院される方もいらっしゃいますが、ほとんどの方が自覚症状がありません。気づいた頃には咬耗がかなり進行している場合もあります。

治療方法は進行の程度や症状によって違います。

咬耗の原因が歯ぎしりと考えられる方には、ナイトガードとよばれるマウスピース様のものを夜寝る時にお口に入れていただき歯ぎしりから歯を守ったり、さらに歯がすり減ってしまうことを防止します。



症状によって詰め物やかぶせ物の治療を行います。かぶせ物を作る場合、そのままの噛み合わせで治療するか、すり減ってしまった分だけ噛み合わせを上げるかの診断が必要となります。場合によっては全体的に歯を治療しなければいけないこともあります。

咬耗のように年齢とともに歯やまわりの組織が変化していくことはだれでも起こることですが、「問題が起こる前に予防する」ことはとても大事です。日頃の生活習慣を見直す必要があるかもしれません。

ぜひ定期的に歯科を受診していただき、お口の変化に気づき、寄り添いながらお口の健康を維持していきましょう。