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レーザーを使ったむし歯診断器があるのをご存じですか?

私たちの歯は、一度削ってしまうと元の状態には戻ることはありません。そして、歯は削れば削るほど弱くなり歯の寿命が縮まってしまうということをご存知でしょうか?



今までは、早期発見・早期治療の考えのもと、むし歯を発見したらすぐに治療を行うのがよいとされてきましたが、現在は、「治療の必要な虫歯」なのかの鑑別診断を行ったうえで治療を行う考えが歯科治療の主流となっています。

その治療方針をサポートしてくれるのがむし歯診断器「ダイアグノデントペン」です。



歯の面にレーザー光を照射することでむし歯の状態を数値化します。初期むし歯を発見できるだけでなく、むし歯をレントゲンや見た目だけでなく数字で客観的に診断することができ、定期的に使用することでむし歯の進行状態を把握し管理することが可能です。

痛みもなく、小さなお子様や妊婦の方にも安心してご使用いただけます。

あくまで目安ですが、



治療から管理へ!

「ダイアグノデント」を活用しながらみなさんの大切な歯を守ってまいります。

 

 

 


シーラントって何?

奥歯の溝は、歯ブラシが届かないほど深い場合があり、放置するとむし歯になる危険性があります。



虫歯予防といえば、歯みがきやフッ素などが思い浮かぶと思いますが、シーラントは、歯科用樹脂で奥歯の溝を埋めて、虫歯菌が繁殖しないようにするものです。薬剤で予防をするフッ素とは違い、シーラントは物理的に歯を覆って虫歯を予防するものです。虫歯予防調査の結果では、約66%もの歯が虫歯にならなかったという結果があります。シーラントは適切に施せば虫歯予防に期待ができることがわかります。

個人個人のむし歯のなりやすさによってもシーラントの必要性は左右されますが、シーラントを検討する時期としては、
乳歯の奥歯が生えてくる時期 : 3~4歳頃
奥歯の永久歯が生えてくる時期 : 5~6歳頃
むし歯になりやすい12歳臼歯が生えてくる12歳頃
です。



<シーラント治療の流れ>
①歯の表面の汚れを取る
②歯を乾燥させる
③シーラント処置の前準備の薬を塗り、数秒おいて水で洗い、乾燥させる



 

④歯の溝にシーラント材を塗る

⑤シーラントを固めるために光をあてる



シーラント治療は保険が適用され、金額としては自己負担3割で1本約400円程度で治療ができます。麻酔は使用せず、色も白色で目立ちません。

また、いなだ歯科で使用しているシーラントには、フッ素化合物が含まれているので、虫歯菌を寄せつけない働きと、フッ素が持つ歯を強くする働きの両方が得られます。シーラントをしたあとに徐々にフッ素化合物が放出されるので、歯の強化・虫歯予防の作用を長い時間、得ることができます。

毎日食べ物を噛んだり、歯磨きをしているうちにシーラントが取れていることがあるので、定期的にシーラントがとれていないかチェックを受けましょう。

シーラントをしたからといってむし歯にならなくなったわけではないので、その上からしっかり磨いてくださいネ!


治療したところ大丈夫ですか?

詰めたところやかぶたところは虫歯にならないと思っていらっしゃいませんか?

・かぶせた歯の境目が黒くなってきた

・詰め物がカタカタしている

・かぶせ物の端が舌にさわる

こんなサインがあれば要注意です!

 

詰めたところやかぶせたところが虫歯にならないというのは誤解です。ブラッシングを怠ると古くなった詰め物やかぶせ物のまわりにできた小さな隙間から虫歯になってしまいます。この小さな隙間は歯と治療に使用した素材との性質の違いや歯自体の摩耗などによって生じます。むし歯が隠れて進行するので患者さんご自身ではなかなか発見しにくいのが特徴です。また、過去に神経を取ってかぶせた歯だと痛みがなく、かなりむし歯が進行して初めて気づくことが多いです。

 



むし歯治療をしたところは上手く磨けていない等の原因がある場所です。そのため、治療以前と同じ歯の磨き方や食習慣だと治療した詰め物やかぶせ物のまわりから虫歯になってしまいます。せっかく治療してもお口の中がむし歯になりやすい状態のままでは治療を繰り返すだけです。

同じ治療を受けてもお口の清掃状態が良好な方とそうでない方、また定期健診でメインテナンスを受けている方とそうでない方を比べると、治療の耐久性がまったく違うことが明らかになっています。治療した歯はより念入りなブラッシングが必要であり、定期健診が大切であるといえます。

「治療をしたからもう大丈夫」という油断は禁物です。
日頃のケアとあわせて自分では気づかない小さな変化を定期健診でチェックしてもらいましょう!


詰め物ができるまで

むし歯で詰め物の治療をした時、冷たく軟らかい粘土(ネンド)みたいな物を口の中にギュッと押しつけて、固まるまでしばらく待ったご経験はありませんか?これは「型をとる(印象をとる)」という操作です。その後、どのようにして詰め物ができるのか、詰め物を作る際の一般的な流れをご説明します。

①むし歯の部分を削って形を仕上げた後、型をとります。咬み合わせを見るために咬み合わせの型もとります。



<むし歯の部分を削ったところ>

このときに使うのが、粘土のような印象材です。ちなみに、この印象材の主成分は「アルギン酸」なんですが、このアルギン酸はかまぼこ作りで魚のすり身を固める際にも使われるそうです。知りませんでした!

より正確な印象をとるために、粘土のような印象材の前にむし歯の部分に最初に「カンテン」とよばれる少し温かい材料を流してから型をとります。



<むし歯部分の印象をとったところ> 紫色の部分が「カンテン」をつかったところです

②とった型に石膏を流しこんで固めます



③石膏が硬化したら印象から取り外します。お口の中が石膏の模型になりました

 



④詰め物の形を作ります。
患者様が選択された詰め物の種類によって製作方法がそれぞれあります。
食べ物をしっかりすりつぶすことが出来るような形状、食べ物が停滞しないような形など、いろいろ考慮して作られます。

⑤セメントなどの接着剤で削った部分に装着します



 

このように「つめもの・かぶせもの」などは、印象をもとに作った模型から製作されます。皆さんのお口にピッタリ合うものを作るには、正確な型どりが欠かせません。ところが、歯に食べかすが残っていたり、歯ぐきがはれてすぐに出血するようでは正確な型がとれません。治療に先立ち、歯磨きの指導をしたり、歯石を取ったりして、お口の中を清潔にするのはこのためです。

正確な型を採るためにもお口の健康管理がとても大事です。

日々のお手入れを大切にしましょう♪



 

 

 


最新!オススメの歯磨剤について

フッ素には皆様ご存じのとおり、むし歯の発生・進行を防ぐ作用があります。また、むし歯の一歩手前である「初期ムシ歯」を健康な状態に戻す再石灰化作用を促進できることがわかっています。

市販のチューブタイプの歯磨剤の約90%にフッ化物が配合されている程、フッ化物配合の歯磨剤は一般的なものとなりました。

これまで日本で市販されている歯磨剤は薬事法により、フッ化物濃度1000ppm以下と定められていましたが、2017年3月に上限が1,500ppmまで引き上げられました。(「予防歯科」先進国のスウェーデンを始めとする諸外国では、上限濃度は1500ppmです。)

ちなみに、歯磨き粉のフッ化物濃度が1,000ppmから1,500ppmに上がると、6%ムシ歯予防効果が高くなると言われています。

高濃度フッ化物配合の歯磨剤の対象年齢は基本的に15歳以上です。フッ化物の過剰摂取を防ぐため、6歳未満の小さな子どもに使用するフッ化物配合歯磨剤の濃度は500ppm以下が推奨されています。

特におすすめしたいのが、唾液の量が少ない方やかぶせ物、詰め物が多い方、歯ぐきが下がって歯根が露出している方(根の部分はむし歯になりやすい)など、むし歯リスクの高い方、知覚過敏が気になる方です。

使用量の目安は2㎝程度、歯ブラシのブラシ部分にのるくらいたっぷりつけるのが正しい使用量です。



 

フッ素は歯磨きをしたあとも歯や粘膜などに残り、少しずつ唾液と混ざり合って口の中で効果を発揮します。
フッ素を口の中に長く残すことが大切で、何度もすすいでしまうとむし歯予防効果が落ちてしまいます。歯磨き後は少量の水でブクブクと歯と歯の間に水が行きわたるようにうがいを1回だけしていただくとフッ素が残り予防効果が高まります。

いなだ歯科では高濃度フッ化物配合歯磨剤「チェックアップスタンダード」を販売しています。



これまでのフッ素濃度950ppmから1450ppmへと変更されてむし歯予防効果がさらにアップ!
泡立ちが少なく香味もさわやかなので1回のすすぎでOKです。



 

是非日頃のケアに取り入れてください