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シーラントって何?

奥歯の溝は、歯ブラシが届かないほど深い場合があり、放置するとむし歯になる危険性があります。



虫歯予防といえば、歯みがきやフッ素などが思い浮かぶと思いますが、シーラントは、歯科用樹脂で奥歯の溝を埋めて、虫歯菌が繁殖しないようにするものです。薬剤で予防をするフッ素とは違い、シーラントは物理的に歯を覆って虫歯を予防するものです。虫歯予防調査の結果では、約66%もの歯が虫歯にならなかったという結果があります。シーラントは適切に施せば虫歯予防に期待ができることがわかります。

個人個人のむし歯のなりやすさによってもシーラントの必要性は左右されますが、シーラントを検討する時期としては、
乳歯の奥歯が生えてくる時期 : 3~4歳頃
奥歯の永久歯が生えてくる時期 : 5~6歳頃
むし歯になりやすい12歳臼歯が生えてくる12歳頃
です。



<シーラント治療の流れ>
①歯の表面の汚れを取る
②歯を乾燥させる
③シーラント処置の前準備の薬を塗り、数秒おいて水で洗い、乾燥させる



 

④歯の溝にシーラント材を塗る

⑤シーラントを固めるために光をあてる



シーラント治療は保険が適用され、金額としては自己負担3割で1本約400円程度で治療ができます。麻酔は使用せず、色も白色で目立ちません。

また、いなだ歯科で使用しているシーラントには、フッ素化合物が含まれているので、虫歯菌を寄せつけない働きと、フッ素が持つ歯を強くする働きの両方が得られます。シーラントをしたあとに徐々にフッ素化合物が放出されるので、歯の強化・虫歯予防の作用を長い時間、得ることができます。

毎日食べ物を噛んだり、歯磨きをしているうちにシーラントが取れていることがあるので、定期的にシーラントがとれていないかチェックを受けましょう。

シーラントをしたからといってむし歯にならなくなったわけではないので、その上からしっかり磨いてくださいネ!