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歯の名前と役割について

大人の歯(永久歯といいます)は上下あわせて「28本(親知らずを加えると32本)」あります。

歯にはそれぞれ名前がついていて、生えてくる場所によって名前が異なります。大きく分けると前歯は「切歯(せっし)」、奥歯は「臼歯(きゅうし)」、糸切り歯は「犬歯(けんし)」と呼ばれ、それぞれ異なった形をしています。診療中、私達スタッフは、歯の名前ではなく、1番、2番、3番・・・・・と番号で呼んでいます。

 



1.切歯
歯列の中央にある前歯のことをいいます。上下左右でそれぞれ2本ずつ、計8本あります。正中にある2対の前歯は中切歯(ちゅうせっし)、その隣の前歯を側切歯(そくせっし)と呼びます。食べ物を噛み切ったり、ちぎったりする役割があります。また、切歯は顔の印象に大きな影響を与えるだけでなく、発音においても重要な役割を担っています。

2犬歯
前歯と奥歯の中間にある、手前から3番目の歯を犬歯と呼びます。糸きり歯とよく呼ばれている歯です。上下左右それぞれ1本ずつ、計4本あります。犬歯は食べ物にかぶりついて切り裂く役割があります。犬歯はほかの歯よりも根が長く、強度があるため、噛み合わせたときに前歯や奥歯に負荷がかかりすぎるのを防ぐ役割も担っています。

3.臼歯
臼歯とは奥歯のことをいいます。臼歯は食べ物を噛み砕いたり、すりつぶしたりする役割を担っています。臼歯には小臼歯と大臼歯があり、小臼歯は上下左右それぞれ2本ずつの計8本、大臼歯は上下左右それぞれ3本ずつの計12本あります。歯列の一番奥にある3番目の大臼歯(第三大臼歯)は、いわゆる「親知らず」です。親知らずは生えてこない人もいます。
大臼歯は、第一大臼歯・第二大臼歯・第三大臼歯とあり、とくに第一大臼歯は噛み合わせの安定のために重要な歯といわれています。「6歳臼歯」とも呼ばれるように、6歳頃に一番早くに生えてくる永久歯であり、虫歯になりやすい歯でもあるため、注意して日々のケアを行うことが大切です。

歯は、たった1本失われても、正常な働きができません。例えば、大臼歯(奥歯)が1本なくなっただけで、ものをかみくだく能率は約40%も低下するといわれています。また、上の前歯が抜けるとサ行、奥歯が抜けるとハ行、ラ行が発音しづらくなって、言葉が不明瞭になったり、顔の輪郭が変わって、表情が老けて見えたりします。

自分の歯で、一生おいしく食べる。
大切な歯を守るためには日々のケアが重要です。
日々のケアでお困りの事があれば、是非ご相談ください。