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口にはどんな働きがあるの?

口の中では歯やあごの骨、筋肉、歯のまわりの組織、粘膜、唾液などがそれぞれの役割を担っています。しかし、それぞれが好き勝手に働いていたのでは、せっかくの能力を発揮することができません。各器官の働きがうまく調和することによって、さまざまなことができるのです。


お口には、「食べる」「話す」「呼吸する」「表情をつくる」という4つの大きな機能があります。


1.食べる


お口から食べることは、栄養状態や体力の維持・向上ばかりではなく、毎日意欲的に生活していくために、とても大切です。


食べるためには、歯がきちんとそろっていることが第一です。


食べ物を口に入れる際には、唇をしっかりと閉じる必要があります。大きい食べ物であれば、まず前歯でかみ切らなければなりません。その後下あごが動くことによって歯と歯がかみ合わさり、かみ切ったものは奥歯に運んで砕いたりすり潰したりして食べ物が細かくなります。その最中に、舌やほっぺたの筋肉が協力して食べ物がさらに細かくなるように歯の上に誘導します。また、舌が唾液と食べ物を混ぜ合わせて、作業が円滑にいくようにします。


食べ物が十分小さくなると、ほっぺたや舌の働きによって、のどの奥へと運ばれ、飲み込まれていきます。飲み込む際には、のど・首などの筋肉も使います。


2.話す


声のもとを作るのは声帯ですが、舌やほっぺたがバランスよく動くことで私達が聞きやすい声を作り上げることができます。音を口の中で共鳴させるからです。


3.呼吸する 


私たちは外からの空気を、おもに鼻をとおして気管や肺に吸い込みますが、鼻がつまったりして鼻から空気が吸えないときは、無意識に口から空気を吸っています。また、同じように口から息をはき出しています。


また、飲みこむ際には一瞬息を止めることで気管へ流れるのを防いでいます。


呼吸をコントロールする力が衰えてしまうと、むせや誤嚥(ごえん)を引き起こすことがあります。


4.表情をつくる


口の周りの皮膚の下には、顔の表情をつくる筋肉である表情筋がいくつかあって、皮膚を動かして表情を変化させることに役立っています。時にはしゃべらなくても相手に気持を伝えることができます。


また、口元の美しさ、若々しさは、コミュニケーションを図る上で与える印象を左右します。



心豊かな生活を続けていくうえで、お口の働きを良好に維持していくことはとても大切です。


自分の歯でしっかりとかみ、充実した食生活を送れるよう、ご自宅でのケアと歯科医院でのケアを実践してお口の健康を維持していきましょう!