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☆歯科衛生士院内研修報告☆

今回の研修では、4月から新人DHが入社したので、改めて『歯周病』について学びました。

まず、歯周病は歯の表面につくプラーク(細菌のかたまり)によって引き起こされる。

プラークや歯石が付着すると歯肉が腫れ、ブラッシング時などに出血します。この状態を歯肉炎(しにくえん)といいます。歯肉炎の状態では、炎症の原因であるプラークや歯石を取り除けば、健康な状態に戻すことができます。

しかし、プラークや歯石が付着した状態が長く続くと、歯槽骨(歯を支える骨)にまで炎症が進み、少しずつ歯周組織が破壊されていきます。それにともない、「歯周ポケット」といわれる歯と歯肉の境い目の溝も深くなっていきます。 その後、次第に歯がゆれるようになり、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

このように、歯槽骨にまで炎症が進んでしまった歯周病のことを歯周炎(ししゅうえん)といいます。

「歯周病」とは、これらの歯肉炎と歯周炎を総称したものです。

歯周病の特徴としては、つぎのようなことが挙げられます。


  • 生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう)であり、ブラッシングをしない人や下手な人ほどかかりやすい

  • 歯周病にかかっても痛みを感じないことがあり、気づかないうちに病気が進行していることがある

  • 一度かかってしまうと、破壊された歯槽骨を回復させることがむずかしい


したがって、歯周病は予防することが大切

 歯周病を治療するためには、患者さんに対してつぎのことを行う必要があります。

  • なぜ歯周病になるかについて説明し、理解してもらうこと

  • 正しいブラッシング方法や習慣を身につけてもらうこと

  • 定期的に歯科医院に通うようにうながし、数ヶ月から半年に一度は、歯科医院にて歯周組織検査や歯石の除去などを行うこと


今回の研修では、改めて歯周病とはとても怖い病気でありますが私達衛生士の手によって予防できる病気であり患者様自身のセルフケアのモチベーションを保つことの重要性を学びました。

歯周病について詳しく知っている方は日本の人口の約3割と言われていますので、より多くの患者様に理解して頂けるように分かりやすい説明など心掛けていきたいと思います。

 

歯科衛生士 田中愛梨