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お口の健康のために生活習慣を見直しましょう!

虫歯や歯周病のかかりやすさというのは、歯の形や唾液の質など遺伝的な要素に左右される部分もありますが、多くの場合、むしろ食生活や生活習慣が大きく影響しています

つまり、虫歯や歯周病は、生活習慣を改善することにより、予防が可能な病気なのです。

このような習慣はありませんか?

■歯磨きをしないで寝てしまう

■仕事や家事をしながら飴やお菓子をつまんだり、砂糖入りのコーヒーや紅茶・ジュースなどを飲んでいる

■タバコを吸う

■歯磨きは歯ブラシだけ

■口呼吸をしている

■歯ぎしりをしていると言われたり何かに夢中になると歯を食いしばっている

■歯が痛い時だけ歯医者に行く

お口の健康のためにも、日頃の生活習慣を見直すことが大切です。

就寝前には必ず歯を磨きましょう

食後すぐの歯磨きがおすすめなのは、もちろんですが、特に大切にしたいのは夜、寝る前の歯磨きです。それには理由があります。

眠っている時は唾液の分泌量が大きく減少するので、お口が乾燥した環境になって、むし歯菌や歯周病菌が活発化しやすいのです。しっかり歯磨きをして、お口の中の細菌を減らすようにしましょう。

だらだら食べたり飲んだりするのはやめましょう

飲食の回数が多い方は、お口の中の細菌に常にエサを与え続けている状態ですので当然虫歯や歯周病のリスクが高まります。特にだらだらと食べ続けるのは良くありません。歯の健康のためには、お口の中に飲食物が入るのを最低2時間はしっかりと空けることが大切です。間隔を空けることで、唾液のもつ「お口の中の細菌の増殖を抑える効果」や「酸で溶け出した歯のミネラルを修復する再石灰化」などの作用も期待することができます。



禁煙にチャレンジしましょう

タバコは歯周病の危険因子です。タバコを吸うと歯周病のリスクが5.4倍高まることが調査の結果わかっています。また、歯周病治療を行っても治りが悪いです。禁煙の効果は非常に迅速です。過去に重度の喫煙歴がある方でも禁煙をすると確実に歯周病のリスクが低下し、治療効果も上がります。



「歯間ケア」が虫歯や歯周病予防のポイント

歯磨きは、ただ磨けば良い、というものでもありません。歯と歯の間の清掃は、歯ブラシだけでは不十分ですので、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシなどの歯間ケアグッズを1日に1回は通すことをおすすめいたします。



口呼吸をしない

鼻でなく口で呼吸をすると、口が乾いて細菌が繁殖しやすくなります。マスクをしているとつい口を開けて呼吸しがちですが意識して鼻呼吸するようにしてください

歯ぎしり対策をする

睡眠中の歯ぎしりは、非常に強い力で歯をこすり合わせています。実験では自分の体重の10〜15倍もの力で噛みしめているそうです。そのため歯が欠けたり、割れたりすることがあります。歯茎にも強い力が加わるため、歯周病を悪化させる原因にもなります。また、歯の食いしばりは顎関節症の原因の1つと考えられています。睡眠中の歯ぎしりから歯を守るマウスピースを作る、歯の食いしばりに関しては歯の噛みしめに気付いたら、意識的に軽く口を開けるなどして、あごの緊張をゆるめるようにしましょう。



歯科医院で定期的なケアを受ける

むし歯や歯周病は痛みなく進行することがあります。何かあった時だけ歯科を受診することが習慣になっている場合、かえって治療が複雑になったり治療期間が長くなります。歯医者に定期的に通い、積極的に虫歯や歯周病を予防していくことで、健康な状態を維持していくことができます。

皆様もよく耳にする「8020運動」は日本歯科医師会が中心となって進めてきた「80歳になっても20本以上の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があればほとんどの食べ物を美味しく食べることができると考えられています。平成28年の調査によると、80歳以上の2人に1人が20本以上の歯をキープできていたそうです。

これからは人生100年時代と言われています。

食べることは生きること。食事を楽しむことで毎日の暮らしが豊かになります。

お口の健康は、全身の健康の源でもあります。

毎日のセルフケアがとても大事ですが、日頃から歯科の定期健診を受けて、歯とお口の健康作りに積極的に取り組んでいきましょう!