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入れ歯のお手入れと入れ歯を外したあとのお口のケアについて

ある調査で、入れ歯を入れている方の88%の入れ歯が不衛生な状態であるとの結果がでていました。

治療や健診の時に入れ歯の状態を見させていただくと、入れ歯に白く濁った歯石のような沈着物が付着している方がいらっしゃいます。

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入れ歯を長く使っていただくために、そして残っている歯を長持ちさせるためには、入れ歯のお手入れはもちろん、入れ歯を外したあとの歯とお口のケアも大切です。

①入れ歯のお手入れについて

入れ歯専用ブラシと入れ歯洗浄剤の両方を併用した方が清掃効果が高いことがわかっています。

1.入れ歯のお手入れの基本入れ歯専用ブラシによる清掃です

お食事後、入れ歯を外し、流水下で食べかすなどの大まかな汚れを 洗い流してから入れ歯用ブラシで入れ歯を清掃してください。

○特に汚れやすい場所は念入りに清掃しましょう

・入れ歯の裏側のくぼんだ部分

・入れ歯の金具の周辺

・入り組んだ形の部分

入れ歯専用ブラシは、通常の歯ブラシより毛先の硬さが硬いのが特徴です。あまりゴシゴシと力を入れて入れ歯を磨くと、入れ歯を傷つけたり、その傷が原因で細菌などの汚れが付着しやすくなるので注意しましょう。

また、入れ歯を傷つける恐れがあるので、研磨剤入りの歯磨き粉は使用しないでください。歯磨き粉を使いたい場合は、入れ歯専用のものを使うようにしましょう。

2.入れ歯洗浄剤でしつこい汚れをしっかり洗浄

頑固な汚れや、入れ歯専用ブラシの届かない入れ歯の細部や内部に入り込んだ汚れは、入れ歯洗浄剤で洗浄します。少なくとも週1~2回使用すると効果的に使うことができます。

≪入れ歯洗浄剤の使用方法≫

<1>入れ歯洗浄剤を水またはぬるま湯に溶かす

入れ歯歯全体が浸せるようなコップまたは洗浄容器を用意してください。

入れ歯を傷める恐れがあるため、熱湯(60℃以上)は厳禁です。

<2> <1>の洗浄液に入れ歯を入れます(つける時間は入れ歯洗浄剤の使用方法に従ってください)

 

<3>入れ歯を取り出して流水下でブラッシングをします

浮き上がった汚れと入れ歯洗浄剤を入れ歯用ブラシで洗い流します

②入れ歯を外したらお口の中も清潔に

<歯の清掃ポイント>

入れ歯の金具がかかる歯

孤立した歯や、飛び飛びの歯の周囲

以上の箇所は汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になりやすいので、ヘッドの小さな歯ブラシで丁寧に清掃してください

<粘膜の清掃ポイント>

1.粘膜はデリケートで傷つきやすいので、こすりすぎ、力のいれすぎは禁物です

・普段義歯で覆われている歯肉や粘膜

・舌の表面

は細菌等が繁殖しやすいので、軟らかい毛の歯ブラシや粘膜ケア用ブラシ等で、やさしくブラッシングしてください

2.入れ歯安定剤を使用している方は、特にお口の中に残っている入れ歯安定剤をきれいに取り除きましょう

3.舌苔がついている場合は、奥から手前に2~3回程度軽い力で清掃しましょう

入れ歯のお手入れやお口のケアでお困りのことがありましたら是非ご相談ください。

より快適に入れ歯をお使いいただくためにも、定期健診を受けることをお忘れないようにお願いいたします。