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フッ素でむし歯予防効果を高めよう!

「フッ素でむし歯予防を!」という言葉を聞かれたことがあると思います。


むし歯予防に使用するフッ素とは、フッ化ナトリウム(NaF)のことです。


便宜上、フッ素という言葉を使用していますが、正しくはフッ素単体ではなく化合物としての呼び方「フッ化物」と呼びます。


フッ素でむし歯予防効果を高めるポイントが2つあります。


早期からの使用


乳歯や歯の生え始めの時期は、むし歯になりやすい反面、フッ素を取り込みやすいので、乳歯が生え始める時期から低濃度のフッ素の応用を始めることをオススメいたします。低濃度のフッ素を早い時期から応用すると、成人後もむし歯になりにくいことが報告されています。


継続的な使用


お口の中では歯が溶け出す脱灰(だっかい)という作用と、溶けた歯が再び元の状態に戻っていく再石灰化(さいせっかいか)という作用が繰り返し起こっています。


脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰が再石灰化を上回るとむし歯になります。


フッ素には、脱灰と再石灰化のバランスを保つ働きがあります。


さらにフッ素は再石灰化を促進するため、フッ素を継続使用することによって、むし歯予防効果が高まります。時々行うだけではフッ素が効いていない時間が多くなるため、その効果は薄くなってしまいます。


むし歯予防に最も効果的なフッ素塗布の方法は、歯科医院で高濃度のフッ素塗布を3か月に一度行い、自宅で低濃度のフッ素塗布を行う方法です。


高濃度のフッ素を歯面に塗布すると、歯質にあるミネラル成分と反応してフッ化カルシウムを生成します(歯の表面に結晶を作ります)。フッ化カルシウムは、お口の中が酸性になると少しずつ溶解してフッ化物として作用します。


また、低濃度のフッ素を歯面に塗布すると、エナメル質結晶の結晶性を向上させて、むし歯になりにくい歯をつくります。高濃度のフッ素塗布によって歯に取り込まれたフッ素は徐々に減っていきます。そこで、自宅でも低濃度のフッ素を塗布することで歯に取り込まれているフッ素量を減らさないようにして、虫歯を予防していくのです。


自宅でのフッ素塗布の方法としては、歯磨きの後にフッ素ジェルを塗布する方法と、フッ素洗口があります。


     110502.jpg   フッ素ジェル


ジェルの味やぬめりが嫌いな方はフッ素洗口をお勧めしています。


       1103.jpg     フッ素洗口剤


また、販売されているほとんどの歯磨き粉の中にはフッ素が含まれていますので、毎日の歯磨きでフッ素を上手に取り入れましょう!


いなだ歯科では、ご家庭での口腔ケア用品を多数そろえておりますので、是非ご相談ください!