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☆歯科衛生士院内研修報告☆

今回の研修では、症例発表を行いました。



以前に先輩方の症例発表を聞かせていただいたことはありましたが、今回は初めて、自分でも症例発表を行いました。発表した症例としては、まだ介入し始めたばかりのものなので、「今後どう寄り添い対応していくか」というのがメインのテーマとなりました。

先輩方の症例発表では、プライベートで大変な日々を過ごされていた患者様のお話がありました。その方は、ご自身でモチベーションを上げるのがとても上手な方のようだったので、一時的に下がったモチベーションもまた復活させとても頑張られているようでした。もし自分が担当で、患者様がなかなかご自身でモチベーションを上げられなかった場合、自分ならどの様にして患者様の心労に寄り添いモチベーションを上げられるのか、考えさせられました。特に介入が浅いうちは患者様のプライベートに踏み込むのは失礼にあたると思い、必要最低限のお話を聞くようにしていました。ですが、モチベーションが下がる、上がらない裏には、生活背景に何かしら要因がある可能性もあるので、思い切って少し踏み込んでみることも時には必要だということを感じました。



また、別の症例ではブラッシング指導により今は口腔内をとてもきれいにされており、SRPも行いPD値も下がったのにBOPがなかなか下がらないというものがありました。いくつか原因は考えられるそうですが、よくよく患者様から話を聞いていくと、フロスをかなり強く歯肉に当てていたそうです。もともと歯肉に強く当たるのを好む傾向があったようでした。

それを聞いて、一度ブラッシング指導を行い、正しく扱えていたとしても、慣れてくるとその方の好みやもともとの癖などで使い方が変化してくることもあるため、しばらく経過した後に再度使用方法を確認することも大切なのだと学びました。

先輩方の症例発表を聞き、患者様のお話を聞き出すことの重要さを感じました。これから患者様を見ていく際に、より良い向き合い方・寄り添い方ができる様生かしていきたいと思います。

今回症例とさせて頂いた患者様はまだそこまで歯周病が進行しているわけではないので、これから歯周病が進行していかないように見ていく他、黒川さんはお話や情報提供をする場、関係構築の場にしていくのも一つだと仰っていました。患者様のモチベーションを上げたり維持していく為にも、まずは信頼していただけるように頑張りたいと思います。

歯科衛生士 川合祐紀子