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院内研修報告

12月の院内研修で、歯科衛生士の十時さんから日本顎咬合学会に参加した際の報告がありました。

その中で、誤嚥性肺炎について学びました。誤嚥とは、唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまうことをいい、その食物や唾液に含まれた細菌が、気管から肺に入り込むことで起こるのが誤嚥性肺炎です。咳反射や嚥下反射の神経活動が低下しても誤嚥性肺炎は起こります。高齢者に多く発症し、再発を繰り返すと耐性菌が発生して抗生物質治療に抵抗性を持つため、優れた抗生物質が開発された現在でも、多くの高齢者が死亡する原因になっています。

 

平成23年の厚生労働省の死因順位別にみると、

第1位  悪性新生物

第2位  心疾患

第3位  肺炎

第4位  脳血管疾患

となっています(肺炎には、誤嚥性肺炎も含まれます)

 

最近よく言われているのが、口腔ケアの重要性です。

口腔ケアを行うことで、

細菌数が減少する

② 継続した口腔ケアによって要介護高齢者の嚥下するまでの時間が短縮し、誤嚥の予防につながる

③ 口腔ケアをすることで、口腔機能が引き出され、免疫力が向上する

など、さまざまな口腔ケアの予防効果が期待できます。

 

私たちは、全ての方に同じ口腔ケアの方法を説明しているわけではありません、その方の年齢、歯並び、生活スタイルなどをふまえたうえで、おすすめの口腔ケアの方法を説明させていただいています。

 

いなだ歯科では、幅広い年代の方が定期的なメンテナンスを受けに来院されます。口腔ケアの重要性をご説明するだけではなく、ライフステージを踏まえた説明をさせていただくことの重要性を認識しました。