あごの形をゆがませる習慣やくせに要注意!
皆さんにはこんな癖はありませんか?
☆頬づえをよくついている
☆うつぶせ寝をしている
☆横にあるテレビを見ながら食事をする
☆猫背
☆お口をあけたままボーっとしている
日常のささやかに思えるくせや習慣があごの健全な発育を妨げてしまうことをご存じでしたか?
歯は、くちびるや頬などの外側からの圧力と、舌による内側からの力の‟バランスのとれたところ“に位置すると考えられています。どちらかの圧力が強いと歯が押されて動いてしまい、顎の正しい成長が阻害されたり、歯並びの乱れへとつながっていきます。
長期間行っていると歯並びに影響を与える代表的な癖や習慣には下記の種類があります。
①指しゃぶり
上の前歯が前にでたり、上下の前歯の間に隙間があいたりします。3歳頃までは無理にやめさせる必要はないので見守りましょう。
②舌の癖
本来、舌は前歯の少し手前のあたりから上顎にくっついています。舌の癖がある子は、舌が上下の前歯の間に出ていたり、下の前歯の裏側のところにあったりします。舌が正しい位置にない結果、顎の成長が阻害されたり、上下の前歯が前に出たり、発音が不明瞭になるなど日常生活にも影響がでます。
③唇を吸う、噛む癖
下の唇を噛んだり吸ったりすると出っ歯に、上の唇を噛んだり吸ったりすると受け口になることがあります。
④口呼吸
本来人間は鼻で呼吸をします。口で呼吸している人は基本的に口が開いているためまわりの筋肉の締まりが悪くなって、前歯に外側からの圧力がかかりません。前歯には、内側からの圧力ばかりが一方的にかかるため、前歯が前に押し出されたり、上下の前歯の間にすき間があいてしまいます。
⑤日常生活の中で無意識に行う色々な癖
・うつぶせ寝
いつも同じ側の頬を下にしがちなので、片方のあごを圧迫して顎関節症の原因になったり、歯並びが内側に傾いたり、奥歯の噛み合わせが左右にずれてしまうことがあります
・頬づえ
片方のあごを押し続けることになるので奥歯の噛み合わせが左右にずれてしまうことがあります
・猫背
猫背になると体が後ろに引けます。その結果、バランスをとろうと頭が前に出ようとします。その結果、口がポカンと開いたり、舌の位置が正しい位置より下がったりします
・食事中の姿勢
横にあるテレビを見ながら食事をする子は、テレビと反対側の歯でよく噛むようになり、テレビの方向にあごがずれてしまうことがわかっています。
これらの癖はやめるよう意識して改善することができます。遺伝で歯並びが悪い人は2~11%程度と言われています。「あごに負担をかけるくせや習慣はないかな?」そんな視点で、ご自身の生活を見直してみませんか?
いなだ歯科では、お子様の呼吸や舌のクセをトレーニングにより改善して、本来子供が持っている正しい歯並びを促す治療に取り組んでいます。是非ご相談ください。