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親知らずって抜いた方がいいの?

「親知らず」と聞くと、皆様は


・痛んだり、腫れたり何かとトラブルの多い歯!


・大人になってからはえる


というイメージをお持ちだと思います。


親知らずは専門用語では「智歯」「第3大臼歯」と呼ばれ、大人の奥歯のうち一番奥にある歯を指します。概ね10代後半から20代前半ではえてきますが個人差があって、かなり高齢になってから突然はえてこられる方もいらっしゃいます。親知らずがあるかないかは、レントゲン検査で確認することができます。


                                       


親知らずは一般的には上あごの左右2本と下あごの左右2本の計4本あります。ただ、歯ぐきやあごの骨に埋もれたままはえてこなかったり、もともと親知らずがないなどで、4本がきちんとはえそろうことはまれです。4本とも生える人は日本人だと35%ほどと言われています。


                                            


患者様から「親知らずは抜いた方がいいですか?」というご質問をよく受けます。


親知らずがはえてきたら必ず抜かないといけないというわけではありません。特にお口の中でトラブルを起こしていなければ、気にしなくてもいいです。ただ、親知らずはきちんとはえるためのスペースが不足していることが多く、横になってはえたり、手前の歯にぶつかってはえたり、歯ぐきの中に一部埋もれてはえたりすることで、


・むし歯になりやすい


・歯ブラシの毛先が届きにくいため歯ぐきに炎症が起こりやすい


・歯並びを悪くする恐れがある


・口臭の原因になる


 などのトラブルを引き起こしやすいことは事実です。


               


  むし歯になりやすい    歯ぐきの中に一部埋もれている


    


    手前の歯にぶつかってはえている



これらの理由から、きちんと親知らずがはえていない場合や炎症を繰り返している場合は状態をしっかりとご説明した上で抜くことをお勧めする場合が多いです。親知らずの状態をより正確に診査・診断できるCT装置がありますので、安全な抜歯が可能ですが、親知らずの状態や患者様の状態によっては大学病院をご紹介させて頂くこともあります。


親知らずの状態や、抜いた方がよいかなど、ご不明な点があればご遠慮なくご質問ください。