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詰め物ができるまで

むし歯で詰め物の治療をした時、冷たく軟らかい粘土(ネンド)みたいな物を口の中にギュッと押しつけて、固まるまでしばらく待ったご経験はありませんか?これは「型をとる(印象をとる)」という操作です。その後、どのようにして詰め物ができるのか、詰め物を作る際の一般的な流れをご説明します。

①むし歯の部分を削って形を仕上げた後、型をとります。咬み合わせを見るために咬み合わせの型もとります。



<むし歯の部分を削ったところ>

このときに使うのが、粘土のような印象材です。ちなみに、この印象材の主成分は「アルギン酸」なんですが、このアルギン酸はかまぼこ作りで魚のすり身を固める際にも使われるそうです。知りませんでした!

より正確な印象をとるために、粘土のような印象材の前にむし歯の部分に最初に「カンテン」とよばれる少し温かい材料を流してから型をとります。



<むし歯部分の印象をとったところ> 紫色の部分が「カンテン」をつかったところです

②とった型に石膏を流しこんで固めます



③石膏が硬化したら印象から取り外します。お口の中が石膏の模型になりました

 



④詰め物の形を作ります。
患者様が選択された詰め物の種類によって製作方法がそれぞれあります。
食べ物をしっかりすりつぶすことが出来るような形状、食べ物が停滞しないような形など、いろいろ考慮して作られます。

⑤セメントなどの接着剤で削った部分に装着します



 

このように「つめもの・かぶせもの」などは、印象をもとに作った模型から製作されます。皆さんのお口にピッタリ合うものを作るには、正確な型どりが欠かせません。ところが、歯に食べかすが残っていたり、歯ぐきがはれてすぐに出血するようでは正確な型がとれません。治療に先立ち、歯磨きの指導をしたり、歯石を取ったりして、お口の中を清潔にするのはこのためです。

正確な型を採るためにもお口の健康管理がとても大事です。

日々のお手入れを大切にしましょう♪