研修報告ブログreport

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☆院内研修報告☆

今回の研修では、まず1~2月の振り返りとして、2022年の新しいいなだ歯科のテーマとスローガンの確認と個人のテーマとスローガンを決めました。

また、この2か月間で起こったみんなの成功したこと失敗したことなどをPREP法でグループに分かれて話し合いました。PREP法とは①まず結論から言う。②その次になぜそう思うのか3つ例を出す。③もう一度結論を言って終わる。という伝え方です。結論から言うことで言いたいことが伝わりやすくなります。スタッフみんなの体験をシェアしあうことで自分達の気づきや改善点を考え見つめなおす時間になります。毎回研修のはじめに行うこの時間はとても大切だと思ってます。

今回の研修のメインは「健診」について患者様と歯科の関係性がWIN WINになっているのかといったことをテーマに、4名ずつくらいのチームに分かれて考えました。



私たち歯科医院で働く者はお口の健診の重要性がよくわかっています。

しかし患者様の中には「来てください」と言われて来られている方や、「なぜいく必要があるの?」と思われている方がいらっしゃると思います。そう思われている患者様になぜ定期的に健診に行くことが重要かを理解していただきたいと思ってます。歯科の定期健診に通われている方は通われていない方と比べて長生きすることが分かっています。また、歯の本数がたくさん残っている方が認知症になりにくいことも分かっており、認知症対応の保険でも歯の残っている本数によって保険料が異なるものが出てきています。

私たちは「お口の健診」が患者様に幸せになっていただきたいため、また将来の虫歯リスクを減らすためであったり、全身疾患の予防にもつながるということを今後もっと患者様に伝えていく必要があると思いました。

受付助手 三宅れい


☆接遇研修報告☆

2月の接遇研修では、先生から午前診療の振り返りをしていただきました。今回は特に医院の顔である受付対応について、細かくご指導いただきました。例えば予約を取る際に、「いつがご都合よろしいですか」とお聞きするのではなく「○月○日△時△分はいかがですか」といつもご来院されているような日時をこちらから提示することで患者様も素早く選んでいただけ易くなる。そうすることで受付の時間を短縮できお待たせする時間を短くできるといった内容です。

後半の研修では、「仕事の本質とは何か」と「マズローの欲求階層説」の講義をしていただきました。



「仕事の本質とは何か」ですが、仕事とは【人を幸せにすること】【人の役に立つこと】【社会の役に立つこと】だと。損得なしで仕事していることは一見良いことだと思いがちであるが損得なしではより得を得ようとする争いが起きる。また好き嫌いで仕事をしているとトラブルを呼び寄せる、ということを学びました。

また「マズローの欲求階層説」では、自分自身でじっくりと①今の自分 ②仕事の求められるている自分 ③将来のなりたい自分 について考えました。

そして重要度と緊急度を4つの領域について考え、医院メンバーを職種別に分けて話し合ってシェアしあいました。将来のなりたい目標達成するには、今の自分に必要なことが見えてきて、始めはシェアするのが恥ずかしかったのですが、話すことで考えが広がり勉強になりました。院長からもアドバイスをたくさんいただけてたいへん有意義な時間になりました。院長の10年後の将来像もうかがいたかったです(笑)。

今までなりたい自分の目標は書いてもそこに至るための細かなステップ、小さな目標を掲げることをしなかった(重要ではあるが緊急ではない第二領域を書き出すことをしなかった)ので達成できなかったり、うやむやになっていたりということが多かったと反省し、今回の研修で気づけてよかったです。

目標へのステップを実行に移していくことが、いなだ歯科のためにも自分自身のためにも力になると感じました。

歯科医師 野口尚子


☆歯科衛生士院内研修報告☆

今回の研修では、前回に引き続き症例発表を行いました。



患者さんにモチベーションを上げていただく方法として、染め出しをしてどの部分に具体的に汚れが残っていたのか確認してもらうとともに、口腔清掃状態を示すPCR値の記録をすることで数値化されよりわかりやすく伝えられると感じました。染め出しは今まであまりしていなかったので、今後取り入れていきたいと思います。また、どのようにしてPCR値を減らしていくかの目標設定も患者さんと共有することが大切だと思いました。

先輩方の発表では、上顎8番の歯を下顎6番に移植した方の症例がありました。下顎7番は欠損している状態なのですが、無理にブリッジなど補綴物を入れることで舌のスペースが狭くなり喉の奥に追いやられる舌房侵害が起こるかもしれないことや、その影響で気道閉塞や睡眠時無呼吸を起こす可能性があるとのお話を聞くことができました。

また、歯周病重度になり歯槽骨の支持が失われたことで上顎前歯が前に出るフレアアウトについての話もあり、とても勉強になりました。

症例発表の後は抜歯した歯を用いて実習を行いました。



普段は歯ぐきに埋まっていて目視できない歯根の形態を確認することができ、歯ぐきの下にある歯石を除去する際のスケーラーの当て方や動かし方などを改めて学ぶことができました。これからも基本を大事にし、今回学んだことを活かせるよう頑張りたいと思います。

歯科衛生士 森本澄香


☆接遇研修報告☆

今回の接遇では、主に患者さんの誘導の仕方、エプロンの掛け方などを丁寧に行い患者さんに寄り添うということを中心的に学びました。



フィードバックでは、〜になります。〜の方という言葉遣いをしていたことや、診療中や受付での物音の大きさについて指摘を受けました。言葉遣いや物音などは意識したら治ることだと思うので意識して治していきたいです。

入り口のマットが度々ずれてしまっており、患者様自身に治してもらうということが何度かありました。トイレとマットはチェックの時間を作って患者様に直していただくことがないようにしていきたいです。

受付での電話対応で、業者の方からお電話がかかってきた時の対応についても話していただきました。毎回院長に確認していると時間の無駄にもなってしまうので受付で判断し、対応するということを今後も徹底していきます。

そして、誘導するときはしっかりとお辞儀をし、言葉遣いなども気をつけていきたいです。

エプロンの掛け方、コップの渡し方一つでも患者さんのことを考え、一つ一つ丁寧にすることが大切だと学びました。

最後のお見送りまでしっかりと手を止め気を配りながら行いたいです。

これからも来院してくださる患者様のためにスタッフ全員で心掛けて、より良い医院にしていきたいと思います。

壷井 瞳


☆歯科衛生士院内研修報告☆

今回の研修では、症例発表を行いました。



以前に先輩方の症例発表を聞かせていただいたことはありましたが、今回は初めて、自分でも症例発表を行いました。発表した症例としては、まだ介入し始めたばかりのものなので、「今後どう寄り添い対応していくか」というのがメインのテーマとなりました。

先輩方の症例発表では、プライベートで大変な日々を過ごされていた患者様のお話がありました。その方は、ご自身でモチベーションを上げるのがとても上手な方のようだったので、一時的に下がったモチベーションもまた復活させとても頑張られているようでした。もし自分が担当で、患者様がなかなかご自身でモチベーションを上げられなかった場合、自分ならどの様にして患者様の心労に寄り添いモチベーションを上げられるのか、考えさせられました。特に介入が浅いうちは患者様のプライベートに踏み込むのは失礼にあたると思い、必要最低限のお話を聞くようにしていました。ですが、モチベーションが下がる、上がらない裏には、生活背景に何かしら要因がある可能性もあるので、思い切って少し踏み込んでみることも時には必要だということを感じました。



また、別の症例ではブラッシング指導により今は口腔内をとてもきれいにされており、SRPも行いPD値も下がったのにBOPがなかなか下がらないというものがありました。いくつか原因は考えられるそうですが、よくよく患者様から話を聞いていくと、フロスをかなり強く歯肉に当てていたそうです。もともと歯肉に強く当たるのを好む傾向があったようでした。

それを聞いて、一度ブラッシング指導を行い、正しく扱えていたとしても、慣れてくるとその方の好みやもともとの癖などで使い方が変化してくることもあるため、しばらく経過した後に再度使用方法を確認することも大切なのだと学びました。

先輩方の症例発表を聞き、患者様のお話を聞き出すことの重要さを感じました。これから患者様を見ていく際に、より良い向き合い方・寄り添い方ができる様生かしていきたいと思います。

今回症例とさせて頂いた患者様はまだそこまで歯周病が進行しているわけではないので、これから歯周病が進行していかないように見ていく他、黒川さんはお話や情報提供をする場、関係構築の場にしていくのも一つだと仰っていました。患者様のモチベーションを上げたり維持していく為にも、まずは信頼していただけるように頑張りたいと思います。

歯科衛生士 川合祐紀子